NLPとは

NLPとは、Neuro-Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略です。
創始者のリチャード・バンドラー、ジョン・グリンダーによって開発されました。
NLPは、別名「脳の取扱説明書」ともいわれています。
望ましい状態にむけて脳を最適化することを目的にしています。



ジャパンブルーミングカレッジにおけるNLPの定義

人間は、感覚(五感=視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)と、
言語/非言語で事象を判断し、脳内で意味づけすることにより、
物事を認識し、記憶します。
そして、その認識や記憶は主観的判断からくる体験を
ある枠組みのなかに当てはめることで、目前の事象に対して判断し行動します。
この脳内での情報処理を最適化することは、
目前の事象を最適に判断し行動を支援する、
すなわち、問題解決の最適化につながります。
NLPはこのような問題解決の最適化することを支援するプログラムです。


NLPの成り立ち

1970年代、ベトナム戦争でアメリカから多くの兵士がベトナムに派遣されました。
激しい戦争も終戦を迎え、兵士は本来の自分の場所に戻って行きました。
ところが、多くの人はもとの社会生活を営むことができませんでした。
なぜなら、激しい殺戮を目の当たりにしたり、仲間が目の前で殺されたり、いつ襲撃されるかわからない緊張状態が続く最中、現地の人を沢山殺してしまった等、様々なトラウマを抱えていたので、とてももとの穏やかな生活に戻れる状況ではありませんでした。

彼らはこぞって精神科、心療内科、カウンセラー、セラピストの元を訪れましたが、セッションを受ければ受けるほど辛くなるという現象が起こりました。
当時のセッションは過去を語らせ、原因や辛い出来事に必要以上にフォーカスする手法が主流だったので、元兵士はセッションに行くたびに戦争の恐怖を再体験し、恐怖の上塗りをし続ける状態でした。
このように、一向に状態がよくならない人達は不満をつのらせ、やがて「暴動」という形で爆発させていきました。アメリカ各地で暴れているのが訓練された元兵士なので、鎮圧が困難な場合も多く見受けられました。

そこで、NLPという台頭しはじめたばかりの新しい心理学が用いられることになりました。
当時、数学科の学生だったバンドラーは、大学で行われる「家族療法」のバージニア・サティアの公開セッション授業に、ビデオ撮影スタッフとして参加していました。
彼女は当時、一般に長期間を必要とするセッションを短時間で成果を出す天才セラピストの一人として有名でした。
(天才セラピストと呼ばれていたのは、バージニア・サティア、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、20世紀最大の催眠療法家ミルトン・エリクソンの3人です。)

バンドラーは単に撮影していたのでなく、撮影しながらサティアの言葉を分析していました。そして、他2人の天才セラピストの分析と照合し、成功させる人の共通の言語パターンを抽出し、誰でも使えるように体系化していきました。それらを使った大学内でのバンドラー自身によるデモンストレーションはサティアも驚くほどのものでした。
当時同大学で言語学の教授をしていたグリンダー博士は言語パターンに大変興味を持ち、バンドラーとともにNLPの共同開発をしていくことになります。

このような経緯で開発されたNLPが兵士のトラウマケアに用いられました。
すると約1年かかっても癒されなかった心の傷が、たった1回のセッションで癒され、望ましい状態になるという奇跡的な結果が現れました。そして暴動が劇的になくなっていきました。
一体何が起こったのかと、世界中の心理学関係者がこぞってバンドラー、グリンダーの元に学びに訪れるようになりました。そしてそれは日本にも伝わりました。

NLPでは、過去にどんな問題があろうとも、それに直接アクセスしたり語らせたり原因を追究して、再体験させるようなことはしません。
脳の仕組みを適切に活用することで、感情や意味付けが行われる以前のプログラムを変化させていく手法により、辛い過去に向いていた視線を、現状がなんであれ、望ましい未来へのプロセスであるということに自然にフォーカスしてくことができるようになります。

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